2017年10月17日(火)19:00-20:15
講師:Heather深瀬 先生
題:「On education in Australia and Japan-including the traditional farming community events and obligations. 」
参加者:会員11名、一般3名 計14名
場所:Mウイング3-1
ヘザー先生はオーストラリアのヴィクトリー州のPhillip島で暮し、そこはバブル期に多くの日本人観光客がコアラやカンガルーを見に訪問していたため学校で日本語を教えていたそうで、彼女もそこで日本語の勉強を始めました。高校と大学の時交換留学生として日本に来、卒業後はメルボルンで日本語の先生をし、その後JETプログラムのAssistant Language Teacherとして福島に3年間くらし、結婚後長野に移り、現在の梓川に12年間2人の娘さんと日本人のご主人と農業や英語教師をしながら暮らしています。娘さんの通っている日本の学校とオーストラリアの学校教育はかなり異なっており、就学年齢もオーストラリアでは各州ごとに異なり4-5歳で学校教育が始まる。また教え方も大きく異なり、日本は記憶することが主であるがオーストラリアでは考えさせる、例えばある文章を読んで内容を理解した後自分の言葉で説明させたり、複合的な教育、例えばトイレの水を流す時何リッターの水が流れるか?またその水はその後どこに流れる?またその後どう再生されるか?等一つの話題を数学、理科、社会科などの授業でも取り上げ、異なる視点からの考え方を学ぶそうです。日本の学校給食は栄養も考えられ量も多く素晴らしいとの事でした。また地域活動が活発で猿除けフェンスも皆で作るし、子供会の行事は年間12-13回あり、そこには子供のいない人達も集まって楽しんだり、大雪の時、12名の子供のため通学路を歩きやすいように固めるのも地域の人たちが皆集まってやってくれたりと非常に濃い隣人関係が素晴らしく、ヘザー先生は都会のごみごみした生活ではなくこのような自然豊かな梓川で暮すのが楽しいとの事で、感情のこもった英語で他にも色々話して下さり、また多くの質問もあり盛会でした。