2018年1月16日(火)19:00-20:15 講師:Martin Gillis 先生 題:「Culture: the glasses we look through」 参加者:会員14名、一般10名 計24名 場所:Mウイング3-1
マーティン先生は米国に生まれてからタイ、マレーシア、シンガポール、ペルー、オーストラリア等にお住まいになり現在は日本に住み始めて約20年多くの国の文化の違いを肌で感じてこられました。今日の話題は、文化は色々な要素に影響を受けていることをたくさんの事例からお話しいただきました。例えば地理的影響では日本は島国で朝鮮半島から中国文化が流入しており、また江戸時代の鎖国で独自文化が発展した。欧州では国々が接しているので考え方に柔軟性があり2-3か国語を話すのは当たり前である。また地形(山や川の近くか)や人口密集度(大都市か田舎か、また男女比率)や経済(農業、漁業や工業)にも影響を受ける。また歴史(先住民、征服されたか、独立しているか、他の文化に影響されたか)や宗教(仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教等)も文化の大きな要素である。また言葉は文化の良い指針であり、例えば、「あけましておめでとうございます」は英語で「Happy New Year.」だが「宜しくお願いします」は適切な英語はない。日本の考え方は「あなたは私より上で、あなたを尊敬します。」が根底にあるため「お辞儀をしたり」「宜しく(私のご指導を)お願いします。」になるそうで、西欧では「皆平等で、平等に生まれ、各々独立している」と考えるので、「私はあなたが好きで、あなたも私を好き」+「社会的に平等」=「我々は友達である」となるそうです。様々な文化が世界にあるが、「あなたとその文化を尊敬し、他の文化の素晴らしい所を見つける」ことが大切な考え方になるそうです。非常に興味深いお話をいただき、多くの質疑応答もあり有意義な講演会でした。